ヒューマンアカデミーは資格取得や学校運営など、教育を核にした事業を幅広く手掛ける企業で、その分野も多方面にわたります。そんなヒューマンアカデミーのノウハウを活かしたロボット教室は2009年に始まり、現在全国に約850の教室を展開。1万人以上の子どもが学んでいるといいますが、その数はまだまだ増え続けているそうです。

しかし、数あるロボット教室の中でヒューマンアカデミーロボット教室は、なぜ人気が高いのでしょうか? そのわけを探るため、ヒューマンアカデミーロボット教室をフランチャイズで開講する資格学校「アテナ池上教室」(東京都大田区)に訪れ、ロボット作りを学ぶ子どもたちの姿を追ってみました。

1.「学びは遊びから」が子どもの学習に有効

笠井雄先生
池上教室の笠井先生

東急電鉄池上駅から約1分、現在小学1年生から4年生まで約10名の子どもがベーシックコースを学ぶ池上教室には、2014年の開講当時から通う子どもや、5~6歳児を対象にしたプライマリーコースから進級した子どももいるそうです。そんな彼らの成長を見つめながら、「遊びの中から学ぶこと。子どもの教育には、これが一番効果的な方法ではないでしょうか?」と池上教室で教える笠井雄先生はいいます。

ロボット教室は月2回、4時から5時半までの90分間、授業が行われています。子どもが集中力を保つには、すこし長く感じる時間かもしれません。

じっとしていられるのかと思っていたところに、「先生!」と元気な声をあげながら、子どもたちが授業の始まる10分ほど前に集まってきました。

オリジナルバッグ
新しい専用バッグはリュック式になったそうだ

みんな大事そうに、ロボット製作のための道具が詰まった銀色の専用バックを抱えています。

机につくと、バッグから教材を取り出し、待ちきれないといわんばかりにテキストを広げて開始を待っていました。

笠井先生の「学びは遊びから」というように、楽しいと思う気持ちが子どもたち自らの学習意欲を高めているのです。

ワクワクしながら席で待つ子どもたちを見ると、90分の授業でも全く長いと感じていない様です。

2.子どもが憧れる、高橋智隆先生が考えたロボット

レッスンの様子
集中していても、仲間同士の会話が弾む授業の様子

ヒューマンアカデミーロボット教室には、スタートアップ(1カ月)、プライマリー(6カ月)、ベーシック(18カ月)、ミドル(18カ月)、アドバンス(12カ月)といった5段階のステップアップ式のコースが用意されています。

入会はいつでも可能ですが、基本的にはスタートアップから階段式で上がっていきます。ここ池上教室では、ベーシックコースと、次回から進級するスタートアップの子どもたちが、3人の先生にそれぞれ指導を受けていました。

製作ロボット
1回目で仕上げた「う王さ王」の基本土台

一旦、授業が始まると子どもたちはもう夢中です。

作っているのは、ベーシックコースのテキスト「ロボットの教科書2」に載っている、「ぶつかりロボット『う王さ王』」。

笠井先生は、テキストに掲載されている、どのロボットも子どもたちに大人気だといいます。

その理由は、ロボットクリエーターとして世界的に活躍する高橋智隆先生が監修しているから。

世界初の対話が出来る宇宙飛行士ロボット「キロボ」の開発に成功するなど、子どもの頃からロボットの可能性と夢を追い求めてきた高橋先生が監修するロボットが、子どもたちを魅了しないわけがないのでした。

3.ただの遊びで終わらないプログラム

ロボットは2回の授業で1体を製作するというカリキュラムです。

今回は、「ぶつかりロボット『う王さ王』」の2回目の授業でした。

1回目で作った基礎の部分の上に、動きを加えるパーツを乗せ実際に動かしてみるところまでやります。

テキストを見ながら教材のパーツを組み立てる子どもの姿は、一見単純な工作を行っているように見受けられます。

「ロボット製作とブロック遊びとはどこが違うのだろうか?」 そして、「これならば教室に通わなくても専用キットさえあれば十分ではないか?」とも思いました。

しかし、ヒューマンアカデミーのロボット教室には、いたるところに学ぶ仕掛けが用意されていることに気づいたのです。

その一つはテキストの中にありました。テキストはロボットの作り方が書かれたマニュアル本ですが、そこに記載されていたのは作り方の手順だけではありませんでした。

書いてある通りにロボットを組み立てていくことは、しっかり文章を読み理解することにつながります。

しかし、テキストではさらに「どういうところが、○○だったか?」、「どんな風に、○○したいか?」と踏み込んで、子どもたちがロボットを作り上げる過程や課題を手順に合わせて考えさせ、それを言葉にして伝える仕組みになっているのです。

ブロック遊びにすっかり夢中になっている様子の子どもたちでも、途中で手を止めながらテキストに自分の所見を書き込んでいます。

指示通りにロボットを作りながら、自分の考えを段階ごとに整理していくことで、子どもたちには明確なロボット作りへの目的意識が生まれていると感じます。

レッスンの様子2
テキストの課題を真剣に考える子ども

「先生、テキストの問題の意味が分かりません!」授業中に、そんな質問も飛び出していました。先生が少し説明すると「そうか。そういうことね」と腑に落ちたような顔をして、満足そうにまた作業に戻ります。遊びを学びにするという教室のコンセプトが、子どもたちにきちんと伝わっているのです。

ロボット教室は理科系の習い事ですが、このテキストは自分が体験していることを言葉にまとめるという国語の能力も同時に養っていくことにもつながっています。

これは、子どもの学習能力を高める上でとても重要です。

なぜなら、課題に対して何が求められているのかを読み解き、その答えを文字で表現する国語力がなければ、高度な受験問題には答えることが出来ないからです。

池上教室ではそんな大事な力も、子どもたちが「自分でロボットを作りたい!」という強い気持ちで養っていることが分かります。

このテキストの中身は、もう少し詳しく書きたいところですが、ヒューマンアカデミーのノウハウが詰まった企業秘密。そして、これからロボット教室に通いたいと思っている子どもたちが、中身を知ってしまってはつまらないと思うので、楽しみを奪わないためにもここまでにしておきます。

4.あっという間に過ぎる90分

レッスンの様子3
壁の間で『う王さ王』が右往左往

さて、授業中の子どもたちですが、黙々と作業を進め、こちらがカメラを向けても気にする様子もありません。

そして、ロボット製作に集中する子どもたちに、先生はあえて積極的に話しかけません。

「困ったことがあったら、子どもから問いかけるということも大切にしています。こちらが、手とり足とりでは、考える力が育たないからです。自分から質問が出来なくて困る、なんて心配は無用です。子どもたちは、ロボットを動かしたいという気持ちのほうが強いので、分からなかったり、困ったりしたらすぐに聞いてきます。それに、私たちも様子を見ていますから大丈夫です」と笠井先生は子どもたちを見つめます。

そう答えているうちに、一人の子どもから「先生、このパーツはここに付けていいの?」と質問が飛んできました。

子どもの真剣な瞳の先には、まもなく完成の「ぶつかりロボット『う王さ王』」があります。さあ、もう一息というところで前半40分の授業が終了しました。

休憩は10分間です。子どもたちは、飲み物を飲んだり、じゃれあったり、飛び跳ねたりする、いつも見る小学生の姿です。でも、いざ授業が再開されると、そんな男の子たちは再びロボット博士に変身していました。

レッスンの様子4
トラブルも先生と仲間が一緒になって解決

後半は、ロボットを完成させ動かす時間です。

「ぶつかりロボット『う王さ王』」のネーミングの理由も、壁にぶつかると反発して逆方向へ動くという機能をもった完成ロボットの動きで分かりました。

タイヤのついた車体の前後に、反発機能がついているため、まさに右往左往と壁にぶつかって動きます。ちょうどカニが横走りしながら壁と壁の間をガサガサと行ったり来たりするような動きをするのでした。

面白いのは、同じ教材なのに、子どもたちがそれぞれ独自の遊びを追及し、違ったデコレーションを施しているところです。

ある子どもは動くロボットの上に的をつくり、ゴム式の発射台を別に作ってそこから的に当てるというゲームを考えていました。

別の子どもは、友だちと二人でロボットを動かし、その隙間を通過させるパーツを用意したりと、子どもが自分で遊びを作り出しています。

中にはうまく起動しないロボットもありました。

でもそこは、先生と子どもたちが一緒になって原因を考えます。

試行錯誤してようやく完成すると、子どもたちから歓声が上がりました。

そして、気が付けばお迎えの保護者がドアの外に立っている時間。あっと言う間に授業が終わり、子どもたちは持って来たバッグに教材を収めます。

レッスンの様子5
片づけもテキパキと自分で行う

「次回は、違うロボットを作るから必ずバラバラにして持ってきてね!」と笠井先生が授業終了の挨拶の後、確認する様に子どもたちに伝えていました。

せっかく1カ月もかけて作ったロボットを壊すと聞き、一瞬驚きましたが、この組み立て設計図はすでに子どもたちの頭の中にしっかりインプットされているので問題ないのでした。

5.子どもたちの笑顔が絶えない教室

授業後、笠井先生に池上教室のヒューマンアカデミーロボット教室について伺ってみると、この教室に通う子どもたちの仲の良さが一番特徴的だといわれました。

「ロボットを作るだけでなく、人間関係のつながりもしっかり出来るように指導しています。でなければ、わざわざこの教室に来て作る意味がないですよね。もともとみんなロボット好きというか、モノ作りに興味があるという点で共通していますから話も弾みます。雰囲気がいいですよ」

とロボットを通じた仲間同士のコミュニケーションが、子どもたちの協調性や感受性を養い成長させる様子を語ってくれました。

集合写真
みんな仲間だ!全員集合

確かに子ども同士、授業中の会話が多く、笑顔が絶えないことも印象的でした。これも、ロボット教室ならではの魅力かもしれません。

そして、笠井先生の今の目標は、子どもたちにもっと上を向いてもらうため、年に1回行われる「ヒューマンアカデミーロボット教室 全国大会」に出場することだそうです。

6.全国大会という目標を掲げる

全国のヒューマンアカデミーロボット教室を対象にしたイベントに、毎年夏に東京大学で開催される「ヒューマンアカデミー ロボット教室全国大会」があります。

事前の予選を勝ち抜いて選ばれた子どもたちが集い、日ごろの学習成果を披露する場で、オリジナリティのあるロボットを作りたいという、子どもたちのモチベーションにもつながっています。

受講するコースで対象になる競技が分かれますが、ベーシックコース、ミドルコース、アドバンスコースに共通するのは、創作ロボットのコンテストです。

ロボット教室の授業で使っているパーツを利用してオリジナルのロボットを製作し、そのアイデアを競います。

大会ではロボットを実際に動かし、その特徴やデザインなどについて2分以内で発表を行います。

どのオリジナルのロボットも工夫いっぱいのユニークなもので、その中でも特に優秀なロボットは高橋先生の監修のもと、全国の教室が使うテキスト用のロボットとして採用されるそうです。

これは、子どもたちにとって「絶対選ばれたい!」と力が入るコンテストでしょう。

またアドバンスコースには、性能を競うコンテストとして、スピード競技があります。これはロボット教室の授業で使うパーツの組み合わせを工夫し製作したオリジナルのロボットを、タイムトライアルで走らせスピードを競うものです。

パーツ整理
パーツの整理もロボット製作では大事な作業

このように、全国の仲間が一同に集い学習成果を競うことで、子どもたちはポジティブな刺激を受けます。これは、全国850教室、生徒数1万人以上というヒューマンアカデミーのロボット教室だからこそ出来るイベントでもあります。

池上教室でも、ロボットのパーツにある歯車のギア比を変えスピードアップを図ったり、ちょっと違ったパーツで動きの仕組みを変えたりと、子どもたちが自分で工夫をしながらロボットに改良を加えて大会出場を目指しているそうです。

7.ロボット教室に向かない子どもはいるのか?

最後に、笠井先生にロボット教室に向かない子どもはいるのかと、ちょっと意地悪な質問をしてみました。

すると、もともと興味がない子どもには、やはり向いていないそうです。

そういう意味でも体験会への参加がとても大事で、入会前に勧めているといいます。

確かに、ロボット作りに限らず、自分からやろうという気持ちがなければ何事も楽しくはありません。

ヒューマンアカデミーロボット教室は、楽しい習い事であることが第一条件ですから、体験会で子どもの反応を保護者が見極めることが大切かもしれません。

ロボザウルス
ロボザウルス

「でも、たいていの子どもは興味を持ってくれますよ。子どもはもともと、自分で何かを作って遊ぶ才能を持っているのです。子どもにはみんなそれぞれ個性があって、その個性をロボット教室でどうやって伸ばし、学習意欲につなげるかということが私の仕事です」と、教える笠井先生は子どもの反応や成長にやりがいを感じているといいます。

その姿は、子どもにとっても、頼れるお兄さん的な存在であることは間違いありません。

レッスンの様子6
目標はミドルコースのロボザウルス製作

ヒューマンアカデミーロボット教室には、思考力や創造力といった子どもの素質を伸ばし、学習能力を高める効果があるとともに、人との関係性を学ぶといった子どもの成長過程において必要なものが揃っている、そんな印象を受けました。男の子が圧倒的に多いといいますが、女の子にも有効なカリキュラムだと思います。理系女の時代とも言われる昨今、ぜひ女の子にも挑戦してもらいたい、そんなロボット教室でした。

8.ヒューマンアカデミーロボット教室が選ばれる3つのポイント

今回の取材を通じ感じたヒューマンアカデミーロボット教室のメリットを3つのポイントにまとめてみました。

1. 高橋智隆先生が監修の良質な授業

カリキュラムは、テキストを含め本当に良く考えられています。やはり、教育事業を展開する企業の教材にはいろいろな配慮やノウハウが盛り込まれています。ただ、子どもの年次によっては、受けるレベル感が違うかもしれません。現場で担当する先生のスキルが問われます。

2. 身近なところにある教室の通い易さ

子どもたちが通える場所に教室があるということです。これは、全国にたくさんある教室というメリットです。どんなに、ロボットが好きで教室に通いたくても、子どもが通える距離には限界があります。池上教室も、駅から1分の商店街の中に位置し、人の目が届く場所にありました。安心して子どもを通わせることが出来ますし、夕方の保護者のお迎えにも負担がかかりません。

3. 子どものモチベーションUPをはかる全国大会

全国大会を目指し子どもが切磋琢磨して競うことは、ロボット教室に通う子どもたちの大きな目標になります。そして、保護者側にも、ただロボットを作るだけではない教室として評価しやすいことが上げられます。生徒数も年々増え、規模拡大しているヒューマンアカデミーのロボット教室は今後、世界も視野に入れた大会も検討しているそうで、グローバル人材の育成につながっていくかもしれません。

レッスンの様子7
子どもの集中力がすごい

ヒューマンアカデミーロボット教室では今回紹介したようなレッスンを実際に体験できる無料体験レッスンを行なっています。

教室も全国にあるため興味がわいた人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

きっとお子様の笑顔が見れると思いますよ。

9.ヒューマンアカデミーロボット教室 アテナ池上教室詳細

ヒューマンアカデミーロボット教室 池上校外観
「アテナ池上教室」
教室名ヒュマンアカデミーロボット教室 アテナ池上教室
所在地〒146-0082 東京都 大田区 サンライズ池上6-2-26-202
アクセス東京急行池上線 池上駅から徒歩1分
電話番号03-3751-9151
レッスン開講日☆月2回・1回90分授業☆
水曜日 16:00~
土曜日 16:00~
日曜日 10:00~
日曜日 13:00~
※実施週につきましてはお問い合わせください。

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